平安の昔、才女・清少納言によって「湯は七栗の湯・・・・・」と
枕草子に詠まれたように、時代を問わず人々に榊原の湯は親しまれてきました。
特に女性の美容に効能があるといわれ、清少納言が愛したのも納得できます。
お伊勢さんの『湯ごり』の地
多くの平安人を魅了した湯ごりの歴史に思いを馳せる
天皇が伊勢神宮参拝のために身を清める地が、「榊原温泉」の歴史です。
都から伊賀を抜け、布引山(青山高原)を越える。その先にある伊勢の入口にあたる榊原で、「湯ごり」で身を清める。
これが当時の正式な参拝でした。
榊原温泉は、古くは地名に由来した「七栗の湯」と呼ばれておりますが、地元では「宮の湯」とも呼ばれておりました。この「宮の湯」で湯ごりをして神宮に向かったと伝えられている、歴史の深い温泉です。
ぜひ「湯ごり」をして伊勢神宮にお詣りください。「湯ごり」体験の後には、神様からのご利益があるかもしれません。
湯治場として賑わった
榊原温泉
日本に湯治ブームが起きたころから栄えてきました。
湯の神を祀る射山神社「温泉大明神」を一角に入れた、大きな湯治場は多くの人々が訪れ病や傷を癒やしました。
神社境内から湧く「宮の湯」を利用した湯治場は江戸時代には100部屋もの客室が並ぶ大規模なものでした。
湯治とは…古くから日本に伝わる治療法で、温泉宿に長期滞在をして病気治療や療養を行うことです。温泉の効能によって自然治癒能力を高めます。
大浴場
山を眺めながら、ゆったりとお寛ぎくださいませ